岐阜獄中記 ~アキバから岐阜へ~

アキバを離れ、陸の孤島「岐阜」に収監(就職)されたオタクの話

【若い人ほどおすすめ】メガネよりレーシック手術よりオルソケラトロジー治療

一般的にはあまりなじみのないオルソケラトロジー治療。

 

視力の問題は一生もの。故にお金はもちろん、メガネにするのかコンタクトにするのかはたまたレーシック手術をするのか悩んでる人のために、私がオルソケラトロジーを選んだ理由を紹介します。お子さんが視力低下で悩んでいる親御さんも読んで欲しいです。

オルソケアトロジーは特に運動部系の学生さんにおすすめ。

(以下、オルソと略す)

 

自己紹介

男 学生時代:都内→社会人:岐阜

オルソ歴 10年(中学2年~社会人)

視力 両目0.6~0.8→両目1.5

メーカー:学生アメリカ輸入品→社会人国産品

 

オルソを使い始めたキッカケ

私は中学生までは両目視力1.5以上ありましたが、i-Padでゲーム「世界の覇者」のやりすぎで視力が両目0.6~0.8程度まで落ちてしまいました。授業で2列目までにいないと黒板が見えないほど悪くなり、親に相談してメガネを買ってもらおうとしていました。

 

しかし、母親はオルソケアトロジーをすすめました。

夜付けて朝取り外すコンタクト。昼間は視力が矯正され裸眼で過ごせる治療法。

詳しい原理は他の記事を読んでください。

↓見つけたリンク

cs2.toray.co.jp

 

母親がオルソを選んだ理由

・バレーボール部の私がメガネだとボールが飛んできたときに危険だから。

・ソフトレンズにするぐらいならオルソの方が安い。

・母親自身普段メガネで、視力悪化の悪循環を感じていた。

・若いうちからレーシック手術とかはさせたくなかった。

・母親の知り合いに眼科の医者がいて詳しかった。

 

ざっとこんな感じ。

 運動部でメガネってだけで不利になることが多いです。制約がかかりレギュラー争いをしていた自分には重要なことでした。近視・遠視にもよりますがメガネをしてのスポーツは邪魔です。邪魔にならないスポーツ用のメガネもありますが、正直見た目がダサいし日常用とスポーツ用2つ持ち歩かなきゃいけないのも鬱陶しい感じでした。

オルソなら日常では裸眼のため制約はなく、視力悪化前と同じパフォーマンスが出来ました。コンタクトソフトレンズを着用している後輩もいましたが、たまにスパイク打った後レンズが外れてみんなで踏まないように探したりしていました...

 

 メガネを使い始めると基本メガネ頼りっきりになるので、視力悪化の悪循環でどんどん視力が落ちます。定期的に眼科に行かないので自分が視力悪化していることにも気が付かず、度数の合わないメガネを使い続けて視力が落ちていきます。オルソは視力を使うとき(起きているとき)は裸眼のため問題なしです。また、10代のうちであれば視力の回復・上昇も見込めるので、なるべく裸眼で過ごした方がいいと医者に勧められました。視力回復の見込みがない大人になったあとであれば、レーシック手術もありでしょうが、繰り返し手術することは出来ないので若いうちに1回目をしてしまうのはのちに響くかもしれません。当時学生の私は単純に手術が怖くてレーシック手術は嫌でした。

 

使用感

 オルソの使用感ですが、ハードレンズのため目に異物入れている感じは10年たってもあります。付けているときは目がゴロゴロします。しかし、眠ってしまえば特に気になりません。使い始めたときは目がゴロゴロしてなかなか寝付けないこともありましたが慣れました。目がゴロゴロしている状態でTwitter見れるぐらいに。

私自身中学2年生から使用しているので中学生ぐらいであれば問題なく使用できると思います。ソフトレンズでも同じですが、目にコンタクトレンズを脱着が出来るかできないかがひとつの基準かなと。

 

ルーティンとしては

就寝前

歯磨きのついでにコンタクトを付けて、そこから寝る準備やスマホいじったり本読んだりして30分後に就寝

起床後

顔を洗う前にコンタクトを取り外し、洗浄液で洗って保管。

日中

裸眼で過ごす。

 

また、メガネやソフトレンズと違って買って終わりではありません。。

3カ月に1回通院が必要になります。最初の経過観察のみではなく、オルソを使用している間はずっと必要になります。そのため私は10年眼科に通院しています。

目的はコンタクトレンズの洗浄と目(角膜)の検診です。だいたい1時間程度。

 

 

 

お金の話

学生時代は親が払っていたので、社会人になってから実際に払った金額ベースで書きます。

 

初期費用は17万 (社会人になってメーカー変えたとき)

内訳

レンズ7万 両目で14万

他 初期検診代・初年度の通院費とか

 

維持費 年間4万~

レンズ洗浄液 1本 1500円(2カ月分) →年9000円

レンズ装着液 1本  800円(3か月分) →年2400円

年間通院費 2.2万円

レンズ更新費 7万円(2年~3年+α周期)

+病院までの交通費とか 

 

初期費用17万円は社会人1年目の私には手痛い出費でした。が、オルソの楽さを知ってしまった以上、いまさらメガネには出来ず....

私が通院しているところは通院費は1年まとめて支払います。普段の通院ではお金は取られません。

洗浄液・装着液は医者から指定されます。ソフトレンズと違い基本選べないし種類もないので安く済ませることはできません。メーカー・眼科によっては装着液不要の場合もあります。最初に使用していたメーカーは装着液不要でした。装着液があった方が入れた後のゴロゴロ感が少ない感じ。すぐ寝るので必要性は薄い。

 

維持費を抑える最大のコツはレンズを丁寧に扱うことです。オルソは同じレンズを繰り返し使用します。レンズが傷ついてくると交換が必要になります。いかに大切に扱うかがポイントになります。レンズ1つ7万のため、更新周期が早いほど維持費が大きいです。爪で傷つけないように指の腹で触ることを心掛けたり、必ず指定の洗浄液を使うようにしています。メーカー推奨交換周期はだいたい2~3年です(メーカーで異なる)。この周期を超えると効果が薄れるそうですが、医者曰くレンズが綺麗なら問題ないとか。

ちなみに学生時代は3回レンズを紛失して購入しています。紛失した理由は寝起きの寝ぼけた状態で取り外したときにどっかに吹っ飛んでいきました(床か排水口)。寝ぼけているので気付かず、夜付けるときに無いことに気が付きます。レンズなくしたおかげで夏のバイト代が消えたのが忘れられない思い出です。お母さんごめんなさい。

お子さんに勧める場合は注意です!!!(経験談

 

メーカー・病院による違い

 私は2つのメーカーのオルソを使用してきました。結論から云うと使用感の違いはないです。あくまで2社を比べた経験談ですが使用感は同じです。

じゃあ何故買えたのか?それは通院する眼科を変えたからです。

学生時代は東京に住んでいましたが、就職してすぐに岐阜に飛ばされたため、いままで通院していた眼科に通えなくなりました。眼科ごとにオルソレンズのメーカーを指定しているため、病院を変えたらレンズメーカーも変えることになります。

そもそも、「オルソ治療のためにレンズを貸し出している」ので治療が終わる・病院を変える場合はレンズを病院に返却する契約です。通院せずに使い続けることは出来ません。そのため、病院を変えるたびに初期費用(レンズ購入)が発生します。

転勤が多い人には向いていないです。

 

 病院探しも苦労します。オルソを取り扱っている病院が非常に少ないです。

今日WEBで調べた限りでは岐阜県には眼科150件あるのに対して、岐阜県でオルソを取り扱っているのは4件です。

病院選びの基準は

・近さ(通院できる近さにあるか?アクセスはいいか?)

・診療時間(平日のみか?土日対応しているか?夕方も空いているか?)

・治療費(病院による差はそんなにない、月払いか?年度払いか?支払い方法は?)

 

結局、私は名古屋駅前の眼科に決めました。理由は土日療法やっていることと、帰りに名古屋で遊べるから。交通費も馬鹿にならないです(往復2千円×4回/年)。

土日やっていなかったり、土曜午前だけの病院もあり、忙しい社会人にとって通院が難しい病院もあります。また病院によっては現金払いのみもあり、クレカ非対応も多いです。高額支払いのためポイントとか付けられないのはもったいないです。ちなみに学生時代の病院は口座引き落とし式。支払い方法の確認も重要。

病院変えたことで変化したのは、レンズメーカーと洗浄液が変わったぐらい。診察内容や通院周期は同じです。お金については学生時代支払ってこなかったので不明ですが、母親に聞いたらほぼ同じぐらいの金額とのこと。

 

学生時代はアメリカの輸入品を使用していて、社会人になってから国産品を使用していますが、どっちも違いは無いのが感想です。医療品のため十分な検証は行われているので、安全性は問題ないと思います。そもそも病院で取り扱うオルソレンズは1種類のため病院を変えない限りは選べません。金額も同じぐらい。説明書も日本語ですし、わからないことあれば医者に聞くだけなので、国内産・海外製に差はないです。

 

その他

 車の免許取るときにオルソ利用している場合は「コンタクト着用」で申請すべきかどうかわからず、悩みました。

前日にオルソ着用しておかないと視力1.0以上保てないので、車の運転は前日着用が前提の私。しかし、運転しているときは裸眼のため説明がややこしい。 

 教習所の人では判断できないため、医者に確認しメーカー問い合わせたところ「オルソ治療を受けていることは申告する必要がある」とのこと。申告は義務のようですが、その後の判断は免許センター次第。免許センターで事情を説明したら、担当者がオルソに対していまいち理解できていなかったが「裸眼で運転しているから、裸眼扱いでOK」と回答された。その後、免許更新のたびに事情説明しているが毎回「裸眼運転」で更新している。

同じ理由で健康診断とか人間ドッグでは説明がめんどくさい。免許資格以外は裸眼で通している。

 

オルソは毎晩着用が推奨されているが、1日付け忘れたからと云ってすぐには視力低下しない。10代20代はまだ目の筋力がしっかりしているので、オルソの効果が数日続く。

20代前半の私の経験的には

オルソ1日目 視力1.5

2日目 視力1.0

3日目 視力0.8

4日目 視力0.6~0.7 (効果切れ)

と云った感じ。旅行でオルソレンズを持ってかなくても2泊3日ぐらいなら問題なし。

レンズを旅行や出張先に持って行って無くすリスク考えたら、持ってかな方がいい。

寝起きの自分ほど信用できないものはない。ただし、私の場合は2日目以降は車の運転できなくる。

歳をとってくるとオルソ持続効果のサイクルが短くなる。オルソの治療法自体確立してから年数が浅いので何歳まで効果があるかははっきりしていない。目の筋肉が衰え、オルソによる視力矯正の効果が薄れていけばいずれメガネに変更せざるを得なくなる。

 

 オルソは基本的には視力0.1以上を対象にしている。姉も視力が悪く視力0.1以下であった。オルソに興味はあったが効果保障外であった。しかし、先生に確認したところ、「視力0.1以下をオルソで1.0以上にすることは出来ないが視力アップの効果はある」とのこと。オルソを利用している視力0.1以下の患者さんも存在し、オルソを利用しながらメガネも使っているらしい。0.1だとメガネの度数が強すぎてメガネ疲れしてしまうため、少しでも度数の弱いメガネを使うべくオルソを利用しているらしい。ちなみに、姉はその話を聞いて結局メガネ無しにならないとわかり利用しなかった。

 

最後に

 長文になったが、もっとオルソの素晴らしさを知ってもらいため最後まで読んでもらって参考になれば幸いです。最大のメリットは日中裸眼で過ごせること。最大のデメリットはお金がかかることだ。目から入る情報は他の五感と比べても最も重要のため、お金は高くても投資して見合う価値はあると私は思う。中学生の私に母がオルソを勧めてくれたことをいまでも感謝している。ありがとうお母さん、レンズ3回失くしてごめんなさい。

 ほんとはアフェリエイト記事にする予定だったが、オルソの取り扱いがないため親切心だけでかいています。専門的な医療技術面は素人だからわからないですが、10年使った経験を本音ベースで書いているので参考にしておくんなまし。

 

PS.ジャヒ―様は日常モノとして良作だった。