岐阜獄中記 ~アキバから岐阜へ~

アキバを離れ、陸の孤島「岐阜」に収監(就職)されたオタクの話

積読を積む

 棚にはこれまで収集してきた真新しい本が並ぶ。私が厳選して買ってきた読書欲を掻き立てる題名の数々。誰に見られても恥ずかしくないその本棚は未だ手付かずのままであった...

 

 本の出会いは一期一会。読みたいときに読みたい本がある幸せってありますよね。いくらインターネットが普及したり電子書籍の種類が増えても、書店で棚から興味のある本を見つけたときの喜びは味わえません。

 本の”出会いの興味”は鮮度があります。本を手に取って「あ、これ面白そう」ですぐ読めたら最高です。そこに一時間でも間があったら鮮度は落ちてしまいます。仕事で後回しにしたり、別の本を読んでるうちに買った本への興味が薄れることは多々あります。自分への言い訳ではありませんが、人間ですから興味はコロコロ変わるものです。

その瞬間瞬間で読みたい本が変わるので、本屋で買ってきたばっかの本が家に戻ると興味が薄れていることはあります。

 食品と同じで鮮度がいいうちに読むのに限ります。鮮度がいいうちに読むためには自宅の本棚という冷蔵庫に入れる必要があります。本を仕入れた直後は鮮度が落ちているかもしれませんが、本棚に入れておけばいつか鮮度が復活します。人間の趣味・興味は繰り返すものですから本を買ったときの「読みたい!」と感じた心は必ず蘇ります。鮮度がいいうちに読んだ本は体への吸収率もよく満足感が高いです。

 

 積読は自分の読書欲を保つよい行いなのです。積読する人はずぼらと思われがちですが、その人の本の管理が悪いのです。積読はちゃんと本棚に積まなきゃ鮮度は蘇りません。背表紙が見えていたり本屋のように平積みされて目に入るようにすることが大切です。段ボールにしまったり、隠すようにおいては意味がありません。見やすいように管理されていれば、書店で初めて手に取ったときと同じ鮮度がふとしたときに蘇ります。そのときは既に自宅ですので鮮度がいいうちに読むことが出来ます。

 

 私の実例ですが、私は定期的に歴史ブームが訪れます。そのたびに歴史書や時代小説・解説本を買い溜めします。しかし、歴史書はだいたいヘビィなものばかりで内容は面白いけど専門的内容も多いため理解するのに時間がかかり読み終えたときには他の時代に興味が湧いて未読の同時代の歴史書は後回しになります。そういう場合に積読して再び興味が湧いたときのためにとっておきます。ちなみに私は戦国時代→昭和→戦国→室町→昭和→戦国→大正→戦国→戊辰という感じで繰り返しています。興味の鮮度がいいと理解度もいいので読み進みも早いです。また、歴史書も探すのに苦労するため書店で見つけたころに鮮度が落ちているケースが多いです。そういう場合は積読します。過去の自分なら今の自分とセンスが似ているため読みたい本を積読してくれて助かっています。

 

 積読は消化も大切ですが積むことも大切です。是非良い積読を。

 

PS.今期はアイナナがNo.1では?