岐阜獄中記 ~アキバから岐阜へ~

アキバを離れ、陸の孤島「岐阜」に収監(就職)されたオタクの話

コロナ村八分

 よそ者の私がこの小さな集落へやってきたとき、いろんな噂がたった。異質な存在としてこの村に溶け込むことはなく常に監視の目に晒された。のどかで平和な村で私の自由は奪われた。

 

 コロナの影響でなかなか実家に帰れず、もうすぐ一年が経ちそうです。最後に仮出所できたのは去年の年末年始でGWやお盆は社会的に帰るのは難しい状況でした。そしてもうすぐ年末。お盆に帰れなかったので今度こそ帰りたいため、コロナの収束を願うばかりです。

 

 監獄は私以外、岐阜県民のためコロナ全盛期のときは私が牢獄を仮出所してシャバへ戻ろうものなら収束するまで2度と戻ってくるなと云われるほど危機意識がありました。岐阜県内でも感染者数がどんどん伸びている時期でもあったため、万が一感染者が監獄内で出たら操業停止になり明日生きていくお金に困ることになります。そのため、私自身納得し帰省をあきらめてきました。帰りたい気持ちは強いですが、世界的危機である以上は我慢するしかありません。

 

 日本国内のコロナの感染が一時落ち着いてきた10月。お盆で帰れなかったためシルバーウィークや他の3連休を利用して帰省を計画していたときのこと。そのことを上司にそれとなく伝えると反対されました。上司以外にもそれを知った先輩にも反対されました。東京の感染者は100人以下まで減ったというのにコロナ感染の危機意識が足りないと云われました。別に怒ってきたとかではなく、善意の助言です。悪意がないのは理解できますが「じゃあ何人になれば帰っていいのか?」を決めてほしいぐらいです。東京の人口1300万人の100人程度の確率であれば問題ないというのが私の持論ですが、上司や先輩は文字通り「万が一の確率で感染するかもしれないから当分は帰らないのが世間的な考えだ」と。ここで云う世間はこの監獄のことであり、「もし帰ったら村八分に合う」という警告です。私自身リアル村八分にはされたくないため従うしかありませんでした。

 

 そして年末年始が近づいてきた今。再び東京の感染者が増えつつあります。このままでは仮出所する口実を失い、年末年始は獄中で過ごさなければならない可能性が出てきました。あぁ悲しい!このままではコミケにもアキバにも帰れない!コロナ収束を願うばかりです。

 

PS.広告に出てくるミーシャのフィギュアが可愛くて、私気になります!